イメージ NEW 2024年5月10日 #マクロ経済 #経済政策 #金融政策 低金利政策継続の敗者:家計 イメージ 増島 稔 (SBI金融経済研究所 研究主幹・チーフエコノミスト)  今後、日本経済が成長を続け一定のインフレ率が維持されれば、名目金利も上昇していく可能性がある。名目金利が上昇すれば、確かに家計の利子収支は改善するだろう。しかし、当面は緩和的な金融環境が継続する。物価上昇率が名目金利を上回って実質金利がマイナスの状況が続く。むしろ物価上昇率が高まった分だけ実質金利のマイナス幅は拡大している。家計は物価上昇による実質資産価値の大幅な目減りを被り続けることになり、その影響は利子収支の改善を大きく上回る。家計は低金利政策継続の敗者だ。これまでの低金利政策で家計の利子...

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